時事ネタを一発。
俺はPCを立ち上げたらまずすることがある。
それはネットで天声人語を読むこと。

今日の天声人語にこんなことが書いてあった。
たぶんリンクだと消えてしまうので抜粋を。


朝日新聞『天声人語』より

70年の夏、開高健は執筆のため新潟の山奥にこもる。そこで「水晶をとかしたよう」な水を飲んだ。雪洞の天井からしたたるそれは「ピリピリひきしまり、鋭く輝き、磨きに磨かれ、一滴の暗い芯に澄明さがたたえられている」(『巷(ちまた)の美食家』ハルキ文庫)。

 水の味わいは本来、絹糸の繊細さにも例えられる。その絹糸をなたでぶった切るような話が北京から届いた。飲めない水道水を、ボトルに詰めて売っていたという。大手4社の容器を数えたら「本物」の倍あった。偽物天国きわまれりだ。

 中国製の飲食品をめぐり、味以前の不祥事が続いている。水増しワインは序の口で、大腸菌のついたイカ、二酸化硫黄が残るキノコなど、健康にかかわる違反が止まらない。とどめは、段ボールを練り込んだ肉まんだ。

 中国は食材の大輸出国である。米食品医薬品局が06年以降に確認した違反例を、アエラの最新号が一覧で載せている。加工品から海産物、青果まで、これでは食べるものがないと思わせる広がりだ。不衛生を薬物で相殺するような粗さが怖い。

 悠久の時が育んだ食文化から、どう間違うと不気味な食品群がこぼれ出るのか。思いは、いびつな経済発展に至る。大ざっぱな物づくりに金もうけの知恵が重なると、時にまさかの欠陥商品が生まれる。その中で、口から入る物を毒と呼ぶ。

 水は低きに流れ、低きに流れた商売は毒を生む。荒稼ぎの悪意と小細工を内に隠し、何食わぬ顔で異国の商品棚に並ぶ毒もある。中国政府には、低きに流さぬ堰(せき)を求めたい。


うーん…
いつ読んでもすばらしい文章だ。
伝えたいことが直に伝わってくる。
こんな文章を書きたくて、ブログをやってるっていうのは言いすぎですが…

本題の中国製食品。
これにはもう言葉もありませんね。
食を扱う仕事。これは大変な仕事だけれども、職人としてのプライドも意地もなくしては人もまた低きに流れるものなのでしょうね。